超高速登山【韓国岳編】
2017/06/05

大浪池登山口から、大浪池へGO!
昨日は、一日で高千穂峰と韓国岳の二座を登る超高速登山をしてきました。昨日、その最初の高千穂峰のことを書きましたので、今日は後半戦韓国岳編。
高千穂峰を降りたら、車で大浪池登山口へ14㎞移動。車で移動するとわずか15分足らずでした。移動中におにぎりを一つ頬張って、エネルギー補給。到着して時間を見ると、13:55。水をボトルに補給したりして出発は14:00ちょうどになりました。まずは、標高差250mの大浪池へ向かってスタートです。
ちなみに、大浪池登山口~大浪池~韓国岳のコースタイムは、往復で4時間、標高差は約700m、距離は8.5㎞程。コースタイム通りかかって、途中で休憩でもしていると日が暮れてしまいます。距離もだいぶありますし、このルートは最後の韓国岳直下の勾配が超急勾配(急すぎて萎えます…)、登山道は整備されていますがタフなコースです。14:00スタートでこのコースをスタートする人はほとんどいません…(笑)
絶景の大浪池!
大浪池までは、ほぼ石段で登山道が整備されています。歩きやすいですが、何気に急勾配!二座目の脚には負担が結構あります。約20分で大浪池に到着。そこには、韓国岳をバックにして大浪池の絶景がありました。
霧島連山にはたくさんの火口湖がありますが、その中で最も標高が高い所にあるのが大浪池(湖面の高さ1,239m)で、常時水を湛える火口湖としては日本で最も高い場所にあるそうです。
そこから大浪池の火口縁をぐるっと回って歩くのですが(この日は往復とも西回りコースを取りました)、基本樹木と藪で覆われていて、周りの景色はほとんど見えません。ところが、ところどころ大浪池を展望できるところがあって、それぞれが絶景ポイントです!あまりにも美しいので停まってばかりいると時間がどんどん経過していきます。火口縁は緩やかな登り下りの連続なので、トレイルランニングの感じで軽く走りながら火口縁を半周すると、いよいよ最後の韓国岳への急登が始まります。
登山口から大浪池への石段で整備された登山道
日本の火口湖の中で最高の標高にある大浪池と韓国岳
火口縁の展望所からの大浪池と韓国岳(拡大可)美しい!
火口縁の登山道から望む韓国岳、美しい!
火口縁の登山道からミヤマキリシマと周りの山々、これまた綺麗です!
シニアと登山
地図で見ても分かる通り、等高線が幅を縮めているところを、等高線に垂直に登っていきます。道はほぼ木段で整備されていますが、その勾配はメチャ急です。両脚のふくらはぎがパンパンになりながら、心拍数もガンガン上がってしまいます。途中、すれ違うときに、年配のご夫婦の方と話すことができました。この日の飛行機で午前中に大阪から入って、韓国岳に登りに来たとのことでした。「まさかの予想以上の急勾配でびっくりしています」と言われていて、あとは「ミヤマキリシマがきれいだぁ!」とため息を漏らされていました。お二人の記念撮影をお手伝いして、「鹿児島を楽しんでください!」とカッコよく伝えて(笑)別れました♪
このご夫婦だけでないですが、かなりお年を召した方々がたくさん登山されています。みなさん元気だなぁと感心しました。登山とか安全にできれば、マラソンとかよりも誰もができる健康づくりですからね。みんなが登山にいそしむのはとてもいいことではないかと思います。
ここから始まる韓国岳直下の急勾配!案内看板はしっかりしています
これが急勾配の木段!高いところは一段が30-40㎝くらいの高さがある!(急すぎて萎えます…)
大浪池と急勾配にかかるウネウネの木段(一部壊れてた)
韓国岳に到着!
さて、最後の急勾配を何とか登り切って、標高1700mの韓国岳に到着しました。コースタイム2時間20分のところを1時間35分でした。最後ヘロヘロだった割には速かった!
韓国岳頂上から望む高千穂峰(拡大可)この眺めが韓国岳頂上の醍醐味!美しい!
韓国岳頂上から望む大浪池、これも美しい!
韓国岳頂上を示す標識
頂上で10分ほど休憩して、下りに入ります。だいぶ日も傾いてきていたので、陽の当たり方でまた景色が美しい!ミヤマキリシマは、高千穂峰よりも大浪池の辺りのほうが群生しているので、きれいだったかもしれません。大浪池と韓国岳では野鳥の鳴き声が絶え間なく聞こえていたので、そういう意味ではとても癒されましたね~。
急勾配でも綺麗に咲いているミヤマキリシマ!
大浪池とミヤマキリシマと木段
登山者が積んだケルンと大浪池
ちなみに、このコースの下りはコースタイム1時間40分のとこをを1時間10分で降りてきました。往復でコースタイム4時間のところを2時間45分の高速登山でした。
あと水について書いておきます。自分はこのコースで1リットルの水を持って臨みましたが、十分のどを潤すには足りませんでした。頂上前に半分飲み切ったので、後半戦は水を飲みたいのをちょっと抑え気味で降りてきました。たくさん持てばそれだけ重たくなるし、荷物にもなりますが、やっぱり水が思うように飲めないと辛いし、万が一のことに繋がってもよくないので、水は十分に用意しましょう!
この日の二座の登山は、高速登山だったので、本当の意味の登山の醍醐味を味わえていないのかもしれません。昨日も書きましたが、もっといろいろなものを見ながら、感じながらの登山が王道だと思います。今度はそういう登山もしようと思いながらも、次この二座を一日で登るなら間の移動と最後高千穂河原までの戻りの28㎞のランニングも加えてやってみようとか、もっと過酷なコース設定を考えている熱血時計卸人でした。本当は、新燃岳のところの入山禁止が解除されて縦走ができるようになれば一番いいんですけどねぇ。
走るのも登山も楽しいですので、周りの人の迷惑にならないように、いろんな周りの方々と交流も持ちながらこれからもできるといいなぁと思います。
(写真が多くて長々となりました、最後までお付き合いいただきありがとうございます)

櫻木 伸一

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